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【備前焼】
備前焼は、1000年余りの伝統を持つ、無釉(うわぐすりを使わない)の焼き締め陶です。
12日間、炎と熱風を浴びた土は驚くほど多様な表情に変化します。
偶然性を伴った焼き上がりで様々な雰囲気の焼き物になります。親しみ易い素材感・・、食材・花材との調和、使い込む毎に変化する風情と・・・土の有り様・・に、いろいろな出会いをしたいと思います。

備前焼は自然の土の良さが生かされた同じものは一つとない焼き物であり、使ううちに更に風情が変っていきます。楽しい食事の思い出の一つ一つがその作品の味わいをふかめます。そんな備前焼の魅力をお客様に心一杯楽しんでもらえるように、あん坊窯では土造りから焼き上げるところまで、手作業で一作品一作品にこだわりを持って作っています。
【焼成のいろいろ】
・桟切(さんぎり)
炎が通らず煙がたまるような場所でとれるのが桟切です。酸欠状態の還元炎によって地味でおだやかな焼きになることが多いのですが、時に、金、銀、青など強烈な色を発します。窯焚きの終盤に行う「炭入れ」という作業は、この還元炎を人為的に作りだそうとするものです。「炭桟(すみさん)」という呼び方をする作家も多く、あん坊もこちらを使っています。
炭を投入するには長い柄のついたスコップ(センバ)を使うのですが、それでも、燃えさかる窯の中に腕や体を差し込まんばかりの姿勢をとらなければならず、とにかくハードな作業です。
・胡麻(ごま)
焚口に近い作品には、赤松の割木による灰が作品に振りかかり、高温で溶けて器肌にくっ付いた様子が胡麻をまぶしたように見えることからこう呼ばれます。更に高温になると、溶けた灰が自然の灰釉となって流れ、玉すだれのような模様を作り出したりもします(ごまだれ)。
左の写真が玉すだれ、右の写真は灰がまだ溶けきっていないものです

・窯変
焚き口近くの床に作品を転がしておくと、次々と投げ込まれる割木が燠(おき)となって製品を埋めていきます。この灰の中からとれるのが黒灰色の「灰かぶり」の焼きです。多種多様の自然変化した焼きがとれる反面、灰が溶けて窯床にくっついてしまったり、割木につぶされて変形や破損が多いのもこの焼きです。備前焼では、特にこの焼きを「窯変」と呼びます。
 一つの作品でこれだけの表情をみせてくれます。

・緋襷(ひだすき)
赤味と白味のコントラストが美しい焼きです。直接炎が当たらないこと、灰をかぶらないことが条件になります。この条件を満たすため、藁を巻いた作品を匣(さや)や他の大きな作品の中に入れて、蒸し焼きのような状態で焼きます。こうすることで、曲線的な器体に直線的な藁模様がつきます。素材感がよく表れる焼きでもあります。
・牡丹餅(ぼたもち)
その名の通り、皿の上に「ぼた餅」を置いたような模様です。窯詰めの際に、作品の上に「ぼた(せんべい)」と言って器体にくっつかない土を乗せておくと、その部分は灰をかぶらず、この「ぼた餅」が残ります。形も色も愛らしく、地味な備前に華を添えてくれます。


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